JAWS DAYS 2022 – Satellites|大阪サテライト会場 参加レポート
Contents
JAWS DAYS 2022 – Satellites
#jawsdays2022 #jawsdays #jawsug jawsdays2022 jawsdays jawsug jaws-ug
2022年10月08日(土) 3年振りに、Amazon Web Servicesのユーザーグループによって開催され、JAWS DAYS 2022 – Satellites 大阪サテライト会場へ筆者が聴講しにいきましたので会場の雰囲気やセッション内容をレポートします。
セッション1
講義題目 | AWS under the hood ~ AWSを中で支えるサービス群について語る ~ |
---|---|
発表者 | 亀田 治伸 |
エバンジェリスト亀田さんによるAWSを中で支えるサービス群についてLambdaの起源などについてお話がありました、普段サービスを利用する側からは見えてこない、サービスVPC等について聴くことが出来ました。
以下、聴講する中でメモした内容となります。
Lambda リリース年 2014
マイクロVM
Computing 環境をユーザ側が知っておく必要がない
リリース当初
SES、Kinesis、DinamoDB、実行時間5分、同時実行数25、1GB、25スレッドであった
Lambdaの環境を改善するため、開発されたのが、Nitro System、Fire Cracker
Nitro System
ハイパーバイザー、専用VM 軽量KVM
Fire Cracker
異なるお客様のタスクを同じ物理マシンで実行
VPC/Databaseへのアクセス
Lambda 関数の実体
マルチAZ実行、単一AZで障害が起きた場合別AZで実行される
サービスVPC(自前のVPC)を持っている(ユーザ側からは見られないVPC)
VPC HyperPlane and V2N
仮想化したネットワークプレーン
数週間程度のKeppAliveがある
Lambda の起動タイプ
同期型、非同期型、Event Source Mapping 型の3つがある
学びの方程式
興味 × 義務 × 情熱 = 結果
興味:決めた時間はやってみる
義務:アウトプットを最初に宣言する
情熱:楽しそうな人にか交わる
セッション2
講義題目 | IaCツール徹底比較 ~ Slack botの開発に最も適したIaCツール選手権 ~ |
---|---|
発表者 | 前田 和樹 |
拡張性、機敏性、運用性の観点から比較がおこなわれ、一位に輝いたのがAWS CDKでした。
AWSのCodeシリーズやSAMとの親和性が高いのが魅力的なようでした。
以下、聴講する中でメモした内容となります。
AWS CDK
Terraform
AWS SAM
サーバレスに特化
AWS Serverless Framework
マルチクラウド対応、サーバレスに特化
SAM/Serverless Framework
拡張性
CDKが多様なリソースに対応していることから優位
俊敏性
関数の実行確認をローカルで確認することができる
CDK
cdk watchコマンドでコードのホットスワップが可能
運用性
Terraform CloudのSaaS環境が存在する
用意な設定でTerraformの実行環境が得られる
グラフィカルな変更差分で分かりやすい
Serverless CI/CD
簡単にインフラのCI/CDを構築することが可能
色々な観点でCDKが有利な印象
セッション3
講義題目 | AWSマネージドサービスとのテスタブルなアプリケーションコード |
---|---|
発表者 | 清家 史郎 |
テストについて筆者自身、想像がつかなかったのでとても参考になりました。
AWSのサービスをローカルでエミュレートすることが可能なlocalstackについて深掘りしていきたいと思った筆者でした。
以下、聴講する中でメモした内容となります。
人はなぜテストをするのか
不具合は誰も幸せになることが出来ない
自動テスト
UI テスト
Service テスト
Unit テスト
Bref
AWS Lambdaで使用可能なフレームワーク
PHP Unit
「.」、F、Eで結果が出る
「.」:成功
F:失敗
E:エラー
Laravel
Bref
手順をなぞるだけで不自由なくLaravelを構築することが出来る
ユニットテストの導入
MVP(Minumum Viable Product)
ユニットテストの単位を探す
データ処理単位でモデルを作成
マネージドサービスのユニットテスト
Mockを使用する方法
AWS Mockハンドラーを使用することで疑似結果を返すことが出来る。
Env
env ファイルの中には AWS 認証情報やテスト用の IAM を記述することが出来る
マネージドサービスのエミュレート
S3のエミュレート
MinIO
MinIO UI
AWS SDK EndPoint に MinIO を指定することでエミュレート可能
localstackでAWSの主要サービスをエミュレートすることが可能
セッション4
講義題目 | Amazon FSx for NetApp ONTAPで目指す「理想のデータ基盤」! ~強固なデータ保護、高いコスト効率、ハイパフォーマンスの実現~ |
---|---|
発表者 | 藤原 善基 |
ファイルストレージサービスについてのセッションでした。
k8sの分散ストレージとしてアタッチして使用が可能ということで、参考になりました。
以下、聴講する中でメモした内容となります。
ストレージサービス
k8sの分散ストレージとしてアタッチできる
AWSで満たせなかった要件
オンプレミスからボリューム単位のクウォータ制限
高いパフォーマンスとコスト効率を両立した構成
自動実行の階層化によるアクセスパターン
ONTAPの特徴を活かした構成:ユニファイドストレージ
ONTAP OS
禁止文字に#をNetBIOS ドメイン名 /WorkGroup
AWSの各種サービスと連携・統合されており徐々にサポートが増えている
変化する要件に合わせて対応可能、運用負荷の低減が可能
セッション5
講義題目 | Amazon OpenSearch Serviceで構築するTVerの次世代検索基盤 |
---|---|
発表者 | 黒瀬 祐平 |
OpenSearchのデータ復元やログ保存アーキテクチャについて気になるセッションでした。
筆者自身、OpenSearchを使用する機会があったので興味深かったです。
以下、聴講する中でメモした内容となります。
Aurora MySQL
検索結果 ⇒ 検索 API
コンテンツ情報 ⇒ CMS
検索の機能を疎結合化
全文検索に特化したミドルウェアの導入
データの管理観点
MySQLのデータ変更にも柔軟に対応出来る
CMSからのデータをMySQLに格納し、MySQLからデータを取り込むバッチ
を用意し、OpenSearch側で取り込む
大元のコンテンツ情報の管理はMySQLに委任
取込みバッチは毎回新しいインデックスを作成し、そちらにコンテンツ情報を投入する
古いインデックスは削除する
インデックスを作り替える毎に参照を更新する必要がある
課題
可用性の向上、レコメンドなど他の施策との連動
セッション6
発表題目 | SRE≠インフラなんだけどもう誤解されちゃってるから、DevOps新実装としてSite Production Engineeringはいかがでしょう? |
---|---|
発表者 | 馬場 俊彰 |
システムを利用可能かつ"利用可能"かつ"役に立つ"状態にしておくのが「Site Production Engineering」らしいです。
DevOpsを実現するためにSREが必要になってきますが、役割の違いを見ると、言いたいことは分かりますね。
正直、ネーミングについて、気にしたことがなかったので良い機会になりました。
--------------------
セッション7
講義題目 | AWSのマネージドサービスで実現するニアリアルタイムな検索基盤 |
---|---|
発表者 | 柏木 正隆 |
全量データ同期や差分データ同期等聞き慣れない用語がでてきました。
検索システムに関する書籍が出ているようなのでいつか読んでみたいと思った筆者でした。
以下、聴講する中でメモした内容となります。
頻度データを検索できるようにするには
Fargate 検索API ⇒ OpenSearch 検索エンジン
ETL:Glue
ワークフロー:パイプライン
Elasitc Search クラスタの運用は考慮ポイントが多く独自で運用しづらい
全量データと差分データ同期パイプラインでAuroraからOpenSearchへ
AWS Glue
サーバレス名ETLマネージドサービス
差分抽出はCustom CodeでSQL処理可能
全量データ同期
差分データ同期処理で取り逃がしたデータを同期する
差分データ同期
ニアリアルタイム検索
Job Bookmark というオプション機能を利用
OpenSearch インデックスの管理
インデックスとはドキュメントの集合体
インデックス化は検索エンジンが高速に検索できるようにするために必要
全量データの同期中はインデックスが使用出来ず検索できなくなるので
全く同じものをもう一つ用意しておく必要がある
OpenSearch には Reindex APIが存在する
データ同期パイプライン
ワークフローとパイプライン2つ用意
ユーザ辞書、シノニム辞書
インデックス削除 LambdaからOpenSearch delete APIを叩く
AWS SAMによるパイプラインのコード管理
セッション8
発表題目 | AWSを用いたフロントエンドモニタリング入門 |
---|---|
発表者 | 水馬 拓也 |
サーバーサイドモニタリングとフロントエンドモニタリング、フロントエンドモニタリングの観る視点は、異なるようです。
従来の監視サーバ ZabbixやAPM、RUMといった新しい手法について考えさせられる機会となりました。
以下、聴講する中でメモした内容となります。
サーバサイドモニタリングとフロントエンドモニタリングの違い
ユーザ毎にアプリケーションが動作する環境が異なる
エラーログのモニタリング
Amplify librarys
CloudWatch
Amplify library
コード内にログ出力設定を行う必要がある
ログのプレフィックスとログレベル
ログの発生内容など
CloudWatch RUM
ユーザーエクスペリエンスのモニタリング
エクスペリエンス情報の出力
アプリケーションの健全性情報の取得が出来る
Core Web Visits の各種指標情報が分かる
アプリケーションのエラーがいつ起こったからなどビジュアライズで分かる
フロントエンドとサーバサイドでモニタリングの観点が異なる
セッション9
発表題目 | 一緒にAWS Well-Architectedレビューをやってみよう |
---|---|
発表者 | 大竹 孝昌 |
AWS Well-Architectedフレームワークの考え方について参考になりました。
皆さんは、AWS Well-Architectedフレームワーク使用しているのでしょうか。
以下、聴講する中でメモした内容となります。
Well アーキテクテッドフレームワーク
→ 質問集
判定基準について
→ 対象外にできる条件 → 明確な理由がある場合
プロジェクトの方針や条件は明確になっているか
システムやチームにおける優先順位を定義しているか
全ステークホルダーと共有できているか
準拠しないといけない法令等に準拠しているか
社内ルールを確認しているか
あらゆる障害や失敗にどのように備えているか
正常性をモニタリングできているか
モニタリングしているのであればしっかり分析する
RPO/RTO SLO/SLI を定義しているか
障害の復旧を自動化しているか
オートヒーリングやDRなど
セキュリティはどのようにコントロールしているか
システムが保持している情報資産を把握しているか
世間一般のセキュリティのトレンドを把握しているか
影響範囲がおおきいもの、起きそうなものを把握しているか
全レイヤーでセキュリティリスクの対策を実施しているか
ネットワークアクセスは必要なものに絞っているか
人とデータを遠ざける仕組みを実装しているか
運用はどのように効率化しているか
運用タスクを整理し手順書を作成しているか
自動化が必要な範囲を特定し実装しているか
タスクを自動化しているか
システム運用の正常性をモニタリングしているか
運用の正常性とはなにか
許容できる作業時間の範囲
パフォーマンスはどのように管理しているか
パフォーマンスを指標化しテストしているか
コストはどのように管理しているか
コスト要件を定義しているか
予算など
改善や進化はメカニズム化しているか
実績データをベースに分析や振り返りを行っているか
コスト改善は必要なタイミングが来たらやればよい
コスト改善のプロセスを継続的に改善しているか
持続可能性の柱は一旦除外して良い
会場の雰囲気
今回、筆者が参加したのは大阪サテライト会場で、AWS大阪オフィスを拝むことができました。
会場は広く、セミナールームが2部屋あり、オフィスからの景色が綺麗でした。
スタッフの方の対応もよく、入場時にノベルティーをいただいちゃいました。
以下、ノベルティー一部をご紹介します。
タンベラーとステッカー、タンベラーは、筆者自身、珈琲をよく飲むのでとても助かります。
ステッカー特に右のかっこいいですよね。
まとめ
ユーザーコミュニティによる運営で成り立っており、配信環境が途切れることなく、オフライン環境も滞りなく進んでおり改めてすごいことだと思いました。
また、今回のようなイベントが開催されるようであれば、和に入っていきたいなぁ~と思った次第です。
JAWS DAYS 2022 – Satellites
⇒公式サイトです。
[JAWS DAYS 2022] ハンズオン~コンテナサービスをCI/CDパイプラインでデプロイしよう~
⇒筆者が気になったハンズオンです。
https://youtube.com/playlist?list=PLYMeJaIBczfoytn0umm4Eg1u86mDKx-vE
JAWS DAYS 2022 – Satellites – YouTube
⇒当日の講演内容録画が公開されましたので是非ごらんください。
ディスカッション
コメント一覧
まだ、コメントがありません